ラテックスアレルギーとは

ラテックスアレルギーとは、医療用手袋やカテーテルなどに使用される天然ゴムに含まれるラテックスによって引き起こされるアレルギー反応である。医療従事者に多くみられ、発症頻度は2.8~30%。また、アトピー患者や二分脊椎・先天的泌尿器系異常のある患者、手術を頻繁に受けている患者などにも多く見られる。アレルギーは抗原を排除するのが最も根本的な治療であるため、救急医療の現場ではいまラテックスをほとんど使わない「Latex-safety」の環境整備が求められている。

医療従事者のラテックスアレルギー

医療従事者のラテックスアレルギー症状で多いのは、手の皮膚炎、喘息、鼻結膜炎など。ラテックスによる感作は、喘息と鼻結膜炎を有意に併発し、アトピーのある人ではさらにその危険性が増大する。そのため、医療従事者はパウダー付き手袋やラテックス手袋の使用に対して特に慎重を期する必要がある。

パウダー付き手袋の危険性

パウダー付き手袋には通常、滑剤としてトウモロコシの澱粉が使用される。ラテックス抗原は水溶性であるため、手の汗や水分によりトウモロコシ澱粉に吸着しやすく、その吸着パウダーが空気中に浮遊することで、気道系から感作・抗原刺激(窒息発作やアレルギー反応)を引き起こすことがわかっている。手術室内での浮遊パウダーを計測した調査では、パウダー手袋を使用した場合、パウダーフリーの手袋を使用した場合と比べて室内の浮遊パウダーはほぼ10倍となる。